聖書 ペトロの手紙二3.8-13
「ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。」(ペトロの手紙二3.9)
今起こっている疫病による災いの有様を見て、「終わりの時が来た」と慌てふためく人もいるかもしれないが、そうならないように気をつけたい。なぜなら、確かに「疫病」は、終わりの時が近づいたことを示す「徴」(ルカ21.11)であると主イエスも言われているが、同時に、「おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである」(ルカ21.9)ともおっしゃっているからである。終わりの日は確実に近づいているのであるが、その日、その時は誰にもわからない。ただ、父なる神だけがご存じなのである。その実現に向けて、主なる神はご自分の御業を着実に進めておられるのだ。
その御業とは、今日の御言葉にあるように、「一人も滅びないで皆が悔い改めるように」なることである。そうなるように、主は忍耐して待っておられるのである。そして、あらゆることが、この「悔い改めるように」なるために用いられ、「万事が益となる」(ローマ8.28)ならば、この度の災いも、そこに向けて解決へと導かれるに違いないと言わざるを得ないのである。
祈りに覚える人 M Taji兄
祈りに覚える教会 大分教会(日下部克彦牧師)
執筆者:牧師
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