聖書 テサロニケの信徒への手紙一2.13-3.13
「兄弟たち、わたしたちは、あなたがたからしばらく引き離されていたので、――顔を見ないというだけで、心が離れていたわけではないのですが――なおさら、あなたがたの顔を見たいと切に望みました。」(2.17)
このパウロの気持ちは、今、痛いほどよくわかる。covid-19という厄介な伝染病を避けるために、私たちは離ればなれにされている。礼拝も一緒に守れない、膝を突き合わせて祈り合うこともできない、顔と顔を合わせてお話ししたり、笑い会うこともできない。そんな不自由な生活を強いられている。この病さえなければ、と恨めしく思うようにさえなる。
しかし、こういう状況に置かれたことによって、はじめて、いつも一緒に祈り合い、語り合い、笑い合い、一つになって礼拝することが、どれだけ有り難いことであったか、ということを、知ることができたのだと思う。そして、「あなたがたの顔を見たいと切に望みました」というこのパウロの気持ちに、少しでも近づくことが出来たのではないかと思う。
そう考えると、今のこの試錬にも、やはり、ちゃんと意味があるのだなあ、とそう思わされるのである。
祈りに覚える人 K・N姉
祈りに覚える教会 別府不老町教会、中津教会
牧師より
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