聖書 ローマの信徒への手紙5.1-11
「そればかりでなく、苦難をも誇りとします。わたしたちは知っているのです、苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」(5.3,4)。
昨晩、教会員のT兄が亡くなった。約77年の地上の生涯であった。兄弟は、73歳の時に弟さんに導かれるように教会に初めて来られて、そして、間もなく弟さんと一緒に洗礼を受けられた。本当に思いがけないことであったに違いない。三年前の2017年3月5日のことだった。それまでの人生は、T兄にとっては苦しみの連続、試練の連続であったに違いない。若くして父親と別れ、出稼ぎのために大阪に行くも、仕事は長続きせず、人間関係もうまくいかず、結婚の巡り合わせも悪くて一生独身であった。腎臓を患って17年前から人工透析を受けておられ、その間に腰の骨を悪くして車いす生活が10年ほど続いていた。
その兄弟の支えとなっていたのは、自分の子どものようにかわいがっていた年の離れた弟さんであった。この弟さんが、教会に行くことを切望して、彼に引っ張られるようにして教会に足を踏み入れたのである。それがきっかけとなって、彼は弟さんと一緒に、洗礼を受けて、神の子として新しく生まれることが出来たのである。それによって、彼は神の国に入れていただける、という確かな希望を持つことが出来た。
今、彼はその希望を抱いていた御国に迎え入れられて、主イエス・キリストの身元で、真の平安を得ていることであろう。今日の御言葉は、まさに彼の生涯を物語っているように思われた。
祈りに覚える人:K・M兄
祈りに覚える教会:都城妻ヶ丘教会(宮崎県都城市 内山強牧師 http://qsyu.tank.jp/miyazakichiku/miyakonojoutsumagaoka.htm)
延岡城山教会(宮崎県延岡市 池内 裕牧師 https://shiroyama-kids.com/church/)
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