聖書 テサロニケの信徒への手紙二2.13-17
「ですから、兄弟たち、しっかり立って、わたしたちが説教や手紙で伝えた教えを固く守り続けなさい。」(15節)
2019年度の延長戦を戦っているような日々を過ごしているが、今日のみ言葉は、その2019年度の年間標語を思い起こす。「大人も子どもも信仰を受け継ぐ教会」。いわゆる、信仰の継承ということであるが、これをただ一年間だけの課題とするのではなく、継続して祈り続けていく祈りの課題とするということで、「教会の祈り」においても、「主が来られる時に至るまで、私たちが、正しく信仰を受け継いでいくことができますように、御言葉と御霊をもって助け、導いて下さい」と祈ってきた。私たちが伝えられてきた信仰のバトン、福音のたすきを、次の世代の者たちへと確かに手渡していく、それが私たちに課せられている使命だからである。「ですから、兄弟たち、しっかり立って、わたしたちが説教や手紙で伝えた教えを固く守り続けなさい」と言われている通りである。
「固く守り続け」る、と聞くと、何か硬直したイメージを受けてしまうかも知れない。しかし、ここにはそういう意味はない。この「固く守り続ける」と訳された言葉は、原文には、「つかむ」とか、「捕らえる」、「握りしめる」という意味の言葉が使われている。つまり、大事なものをなくさないように、取りこぼすことのないように、しっかりと握りしめていなさい、と語られているのである。しかも、その一方で、その握りしめる大事なものの上に「しっかりと立って」いなさいと語られている。立つためにはそれをただ握りしめているだけではだめで、時にはそれから手を離して、それを土台にして自由に生きていかなければならない。まるでサーフィンの波乗りのように。
この私たちの土台であり、また受け継いで行くべき大切なものこそ、イエス・キリストの福音であり、また信仰なのである。
祈りに覚える人 A・H姉
誕生日の人 K・I姉
祈りに覚える教会 日出教会(大分県速見郡日出町 関谷慶太牧師)
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