今日の朝祷会（2020年6月6日（土））

聖書　ヨハネによる福音書16．16－33

「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」（33節）

　この御言葉は、すでに先日の5月17日の主日礼拝でも耳を傾けた。大変力強い主イエスのお言葉である。何度聴いても、やはり力づけられ、励まされる聖書の御言葉の一つである。

　これは、主イエスの遺言のようなお言葉である。間もなく、世を去って、父なる神の御もとへと行こうとしている。その時に、主イエスは残される弟子たちを励ますために、「勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」と言われるのである。

　「世」というのは、神に敵対して立ち上がっている罪の世界のことである。このような世にあっては、「苦難」があるのである。人と人、国と国とが争い合い、憎しみ合って平安がない。食べるものがなくて困り果てる、病気が襲ってきて、今までの健康が奪われる。主イエスは、このような私たちが味わっている「苦難」をよくご存知なのだ。

　しかし、主イエスは、このような、私たちを苦しめ、悩ます、この世の罪に対して勝利しておられる。だから、私たちの罪を赦すことができるのだ。病いに対しても、死に対しても勝利して、復活の命を私たちに与えることがおできになる。だから、「勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」とおっしゃるのである。

　この世の現状も、私たちが味わっている苦しみの状態も、何も変わらないように見えるかも知れないが、イエス・キリストが既に勝利されているという事実は、私たちの目に見える苦難の現実以上に、真実なものなのである。だから、今のこの現状を打ち破る力があるのである。そのことを信じたとき、私たちに真の勇気と平安が訪れるのである。　

祈りに覚える人　T・S姉

今日の誕生日　T・H兄

祈りに覚える教会　指宿教会　鹿児島県指宿市　坂田茂牧師　　http://seiaibusuki.chesuto.jp/e1006736.html）

志布志教会　鹿児島県志布志市　石倉夕子牧師http://qsyu.tank.jp/kagoshimachiku/shibushi.htm）