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執筆者の写真牧師

今日の朝祷会(2020年8月7日)

聖書 ルカによる福音書7 .7

「 ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください」。

 イエス・キリストへの信仰とは、何を意味するのか。一つは、言うまでもなく、イエス・キリストにおいて成し遂げられた出来事、すなわち、罪の赦しの根拠となる十字架の贖いと、永遠の命の約束の根拠となる復活の出来事を信じる、ということである。

 しかし、それだけではない。今日の聖書に登場するこの百人隊長は、主イエスが語られるその御言葉の力を信じ、それを主イエスが褒めておられるのである。主イエスのお言葉は、必ず実現する、だから「ひと言おっしゃってください」。主イエスの「ひと言」に、千金の重みがあるとこの百人隊長は確信しているのである。

 興味深いことに、主イエスはここで、「治れ」、とか「病気よ去れ」とか、病気を癒すお言葉は語っておられない。つまり、この百人隊長が願った「ひと言」さえ発してはお言葉は語っておられない。ただ、「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない」と言われただけである。それなのに、この百人隊長の部下は癒されたのである。それは、主イエスの「ひと言」は、魔法やおまじないのたぐいではない、ということを表しているのではないかと思う。魔法やおまじないは、その魔法の言葉を唱えないと出来事が起こらないからである。しかし、主イエスの場合、主イエスご自身が「言」(ヨハネ1.1)であられたので、それを発する必要は、必ずしもないのである。主イエスというお方を信じ、この方にすべてを委ねるならば、その信仰によって救って下さる方なのである。

祈りに覚える人 N・T姉

祈りに覚える教会 徳島北教会 徳島県徳島市 富田正樹牧師(代)(https://tokushima-kita.com/

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